新型コロナウイルス感染症について思うこと
日本では2020年2月のダイアモンド・プリンセス船内から新型コロナウイルス感染症が始まりました。
第1波(2020年第13週から第20週)、第2波(2020年第26週から第39週)、第3波(2020年第44週から2021年第8週)、アルファ株が流行した第4波(2021年第9週から第24週)、デルタ株が流行した第5波(2021年第28週から第38週)、オミクロン株が流行した第6波(2021年第51週から2022年第24週)、第7波(2022年第25週から)、現在は第8波が来るのではないかとされています。
最初の頃は肺炎の合併が多く、人工呼吸器やECMOの使用が連日テレビで報道され、在宅酸素の器械が増産されていました。入院できずに自宅で亡くなった方がいたのもこの時期です。その後変異して感染力が強まるほどに、重症化のリスクは減っています。現在のオミクロン株は咽頭痛が特徴です。症状の強さは個人差はありますが、3日程度すれば楽になる方が多いようです。
ワクチン接種もオミクロン株対応の二価ワクチンが進んでおり、その後の追加のワクチン接種予定はありません。現在の死亡者はほぼ高齢者の方ですので、高齢者の方は二価ワクチンを接種したほうが良いでしょうが、若い方で以前のワクチン接種で副反応がひどかった方は接種をしない選択肢もあると思います。
ワクチン接種、検査キット(抗原、PCR)、治療薬の3点セットが出そろってきたので、そろそろ感染症法の2類相当からインフルエンザウイルスと同じ5類にしても良い時期が来ていると考えます。
感染しても軽症の方は、そのまま市販薬で対応して、症状が比較的重い方が医療機関を受診して診察加療する形のほうが医療がひっ迫しないでしょう。現在は2類相当なので全例を把握しなくてはならないために、医療機関や保健所、ひいては患者さん家族や職場にも負担が生じています。5類にすると当初の数か月は感染者数が跳ね上がると思われますが、その後すぐに安定するのではないかと考察します。