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平均寿命と日本

[2022.12.31]

 1950年代までは、主要先進国中最低だった平均寿命が戦後しばらく経過した1970年代から1980年代の間にに世界一位に躍進している。主な要因としては医療制度、国民皆保険、食生活の改善があげられる。

 それは日本人そのものが長生きの遺伝子を持っているわけではなく、上記の理由により長寿になったと理解される。

 健康に長生きするためには、食生活と運動習慣の改善と、健康診断を含む医療を上手に利用することが大切である。ただし、長生きするだけが幸せとは限らない。人それぞれにより幸せの形が異なるのであろう。

 但し、病気で倒れた時に「こんなはずではなかった」と後悔しないための覚悟は必要である。医療は万能ではなく、医者を長くやっていると医療ができることの限界を感じることが多い。

 究極的には病気とは、「ほおっておいても治る病気」、「医療の介入により治る病気」、「現代医療が手を尽くしても治らない病気」の三つに分類される。医師が介入できるのは「医療の介入により治る病気」であり、それが医学の進歩である。以前は治らなかった疾患が年々治るようになっている。医師になってから30年以上が経過しているが目に見えて医学の進歩が著明である。

 男性の平均寿命が81.5歳で、女性の平均寿命が87.6歳である。私自身も平均寿命までは健康で長生きしたいと思う日々である。

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